現在、光学機器は星の数ほど多くありどれが良くてどれがダメなのか、ということを一つ一つ試すわけにはいきませんので購入してから「あーミスったなぁ」「これ買わなければよかった・・」といった後悔をすることは枚挙にいとまがありませんよね。だからこそ注文する前にインターネットでの評価やレビュー記事を参考にして、吟味して吟味して購入を決断します。
今回はレプリカが非常に多く出回っているBURRIS(バリス)製の実物AR332を徹底的にレビューし、実物はどの程度性能がいいのか?
どうしても実物を買うべきなのか?といったことを今回の記事で説明していきます!
今回の記事はAR332を「レプリカで十分なのか」「実物はお勧めできるのか」「メリット」「デメリット」「総合評価]といった様々な観点で評価し、
レプリカのAR-332の購入を検討されている方・実物のAR332の購入を検討している方・エルカンのような倍率付き光学機器がほしい方・AR332がほしいが実物・レプリカどちらか迷っている方
こんな方にはぜひ読んでいただきたい記事となっております♪
もくじ
1.外箱・付属品など
2.本体の外観について
3.レンズの透明度について
4.ゼロイン調整幅について
5.使いやすさについて
6.レプリカと実物の差を見分けるには??
7.【推測】なぜ、こんなに似ているのか?
8.総合評価
1.外箱・付属品など
まずは外箱から。
外箱は非常によくできたデザインです。
しかしこの外箱のデザインはすでに非常に多数のレプリカに模倣されており、この段階では「本物」「偽物」という判別がつきません。
これほどまでに精巧に模倣されているレプリカはほかの実物光学機器のレプリカと比べてもレベルが違います。
レプリカ・実物関係なく箱でも満足感を得られるデザイン性です。
外箱側面はこちら。
性能やスペックが英語で説明されています。
プリズムレンズを使用していますので、アイレリーフは短めですがそれでも8センチほどありますのでゴーグル越しでも使用可能でした。
*マルイ プロゴーグルのようなサイズのゴーグルですとぎりぎりかもしれません・・・。(笑)
Burris社は米国のスコープ・ドットサイト関連の有名ブランドです。その高い品質から、Law Enforcement(法的執行機関用)としても採用されています。
実銃での使用を前提として作られていますのでリコイルなどの衝撃耐性は非常に高いです。
外箱を開けてみると、このような感じになっています。
本体・レンズフード・バトラーキャップ・キャリングハンドルにつける場合のナットが付いてきます。

2.本体の外観について
それでは本体を見ていきましょう。
対物レンズを奥にして、向かって右側はこのようになっております。
BURRIS AR-332という刻印があります。光学機器本体に三面レールが付属していますが、ピカティーニの規格ではないようです。
レールの深さが短く、ドットサイトによってはレールが合わず取り付けできないことがありますので、注意が必要です。
*マイクロドットサイトで取り付けできないものとできるものがおそらくありますのでご注意を・・・!!

こちらは左面になります。
此方にも同様のBURRIS AR332の刻印が入っています。
レプリカでは両面に刻印が入っていないようなのでこの点でも見分けが可能です。
*レプリカの中では両面刻印があるものもありますのでこの点のみでの判断は早計です。
こちらは接眼レンズ側です。
特に特筆した点はなく、大型の接眼レンズ径で視野が広いです。

対物レンズ側はこのようになっております。
綺麗なグリーンコーティングですが、こちらも特筆すべきことはありません。
レンズ径がかなり大きいのでサバゲーなどで使用する場合はかなり大きめのポリカーボネートなどの被弾防止対策をしておきましょう。

3.レンズの透明度について
レンズの透明度に関しては「非常にきれいでクリア」だといえるレベルでした。
ほんの少し暗く感じないこともないですが、青みが買っているとか明らかに暗いとかそこまではありませんでした。
写真を見ていただいてもわかるようにかなりきれいに見ることができます。
30メートルから40メートルの距離でピントが合いやすく、ぼやけてなかなかピントが合わない、といった感じはあまりありません。

4.ゼロイン調整幅について
ゼロイン調整幅はそれなりに広く、特に問題は感じませんでした。
20メートルなどの標的を狙う場合、本来この光学機器で狙う距離ではないので、普通の等倍の光学機器を使用したほうが視野が広く素早いサイティングができるため戦果が出るのではないかとは思いますが、やはりロマン。この視野で狙うことに意味があるのでよしとしましょう!(笑)
5.使いやすさについて
10~20メートル ピントが合うのに時間がかかり、あまりお勧めできません。
20~30メートル 非常に素早くピントが合い、非常にお勧めできます。
30~40メートル 瞬間的にピントが合い、めちゃめちゃ綺麗です。
40~50メートル 瞬間的にピントが合い、めちゃめちゃ綺麗です。
50メートル以上~ 瞬間的にピントが合いますがほんの少し暗く感じます。 *中古のための劣化や個体差の可能性アリ
固定3倍率は日本のサバイバルゲームにおいて非常に適した倍率といえます。
30メートル以降はピントが瞬間的に合い、非常にきれいな視野です。
そのほか実物光学機器と比較してしまうと鮮明度やピント調整は劣るところはありますが、非常に安価で、実物という条件を考えますとかなりおすすめできます!!

6.レプリカと実物の差を見分けるには??
BURRIS AR-332は非常にレプリカ品が多く、見分けをつけるのがとても難しい光学機器です。
そんな此方の光学機器を実物とレプリカを見分けるポイントを7点ご紹介します!!
見分け その1 左右両方に「BURRIS AR-332」の刻印があること(レプリカは片方刻印が多い)
見分け その2 刻印のサイズが本物と同じであること(レプリカは刻印が大きい)
見分け その3 接眼レンズ部裏側にシリアル刻印があること(レプリカにはありません)
見分け その4 20mmレールの取り付けネジが二か所ある(レプリカだと一か所のものが多い)
見分け その4 ゼロイン調整のキャップの紛失防止ワイヤーが金属製である(レプリカだと金属製ではないものが多い)
見分け その5 本体を収納する緩衝材が異なる(レプリカだと白い厚紙がある)
見分け その6 バトラーキャップにBURRISの刻印がある(レプリカは前後ともに無刻印であるものが多い)
見分け その7 本体上部に「Focus」の刻印がある(レプリカ品はほぼ「Focus」の刻印がない)
7.【推測】なぜ、こんなに似ているのか?
実はこのBURRIS AR-332、レプリカがたくさんあるとお話ししましたがレプリカと実物の性能にそこまでの大きな差がないのです。
某ミリタリーショップの店長さんにこのお話をさせていただきましたところ、「製造工場がもしかすると同じなのでは?製造している中での不良品や製品として出せなかったものを横流しにしてレプリカで売っているだけでは?」という推測を教えていただきました。
これはなるほどな・・と感じました。
外観のサイズは全く同じですし、見分けポイントは個体によって異なり、7点ほどのポイントをすべてクリアしているかを確認してようやくこれは実物だとわかるレベルです。
また、レンズの透明度や性能においてもそれほどの差はなく、ミリタリーショップの店長さんも「レプリカと実物、性能ほぼ一緒に見えました」とおっしゃっていました。
あくまで推測ですが、あくまで同じ工場で製造ラインで出た不良品・製品として出せないものを破棄するのではなく流しているものではないか?という結論に至りました。
ですから刻印へのこだわりや実物がどうしても欲しい!ということでなければ、価格もお安いですので、レプリカを購入するのもかなりアリだと思います!!
8.総合評価
・外観 90点
・レティクルデザイン 90点
・レンズのクリアさ 80点
・ゼロイン調整 78点
・フォーカス速度 88点[1~15mは50点]
・性能 80点
・コスパ 85点
全体的に安定した性能のお勧め光学機器です!
レプリカ・実物問わずお勧めができます。
*レプリカは個体差が激しい可能性がありますのでご留意願います。