目次
1.ドットサイトとホロサイトの違い
2.ホロサイトとは?
3.外観・付属品について
4.実際に覗いてみた
5.実物にしかない凄いポイント①レンズが割れてもドットは消えない
6.実物にしかない凄いポイント②どの角度から狙っても当たる
7.ゼロイン調整幅について
8.実物ホロサイトのデメリット
9.総合評価
1.ドットサイトとホロサイトの違い
ドットサイトは非常に簡単な構造をしています。
通常のドットサイトはLEDの光をレンズ面(リフレクター)に反射させることでドットを射手に見せているという非常にシンプルな構造で成立しています。
その為、コストはかなり安く抑えることができます。だからこそレプリカの安価な光学機器はすべてドットサイトなのです。
それに対し、ホロサイトはホログラフィック投影でレティクルを表示しています。
光をレンズにを映すドットサイトとは構造が大きく異なり、複数のレーザーをホログラムで浮き上がるように投影しています。
ホログラフィックの投影板に細かいレーザーを大量に照射し、円のような形でぐるっとイメージを浮かび上がらせているというのがわかりやすい説明?になります・・!(笑)
もっとわかりやすく解説しますと、レプリカホロサイトは見た目はホロサイトですが内部機構は完全なるドットサイトです。
ホロサイトのようなレティクルを光らせて反射させているだけなのでホロサイトとしての性能や機能はありません。
そのためホロサイトの形状でドットサイトを作るのは構造的に難しいところがあるので、同価格帯でドットサイト型のドットサイトと、ホロサイト型ドットサイトを比べますとかなりの品質に違いがあります。
また、ゼロイン調整幅がシビアな固体や輝度が屋外使用にたえないような性能のものがほとんどで、屋外でも使用可能なホロサイト型ドットサイトはぎりぎり「HurricanE」です・・。

2.ホロサイトとは?
このようにアメリカ軍で採用されています。
非常に信頼性が高く、実際に戦闘状況が頻発する地域へ派兵される海兵隊も使用しているというのは信頼の証ですよね。
アメリカ・ミシガン州に本社を置く、L3 EOTech(イオテック)社が開発・製造している、ホログラムを利用した光学照準で、 元々はブッシュネルのホロサイトを軍用として(L3)EOTech社が改良したものであり、民生型はブッシュネル社が製造・販売を行っています。
モデルによって形状は異なりますが、ホロサイトの標準となるレティクルは単純な点ではなく中心に点のあるサークル状のレティクル(65MOAサークルと1MOAドット)が投影されます。
これは精密に狙うのではなくすばやく照準を合わせることを主としたレティクルパターンとなっています。
また、目標となる人にレティクルを合わせた際、レティクルと人のサイズを比較することでおおよその距離を測ることも出来るようになっていて、立った人の大きさが65MOAのサークル丁度であれば100ヤード(91.44m)、半分であれば200ヤード、顔がサークル丁度なら20ヤードと大雑把ではあるが計ることが出来るのです。
このように中心のドットで精密に習うことができるうえ、素早いサイティングではサークルを用いることができるという両立した性能を有しています。
実際の戦場では耐衝撃などの耐久性が問われますが、ホロサイトはその点においても非常に優秀です。
3.外観・付属品について
さて、そんなアメリカ軍からのお墨付きを得た、実物ホロサイトをレビューしていきましょう。
こちら、EXPS3-2というホロサイトの中でもハイエンドのモデルになっております。
私が購入した際はなんと約10万円で購入しました・・・。(笑)
専用のハードケースに入っていて非常に高級感があります。
Eotechのかっこいいハードケースを開けると保証書のような硬い紙が複数付属しています。
開けた瞬間からして満足感がすごいです。
これが実物ホロサイトのすごさなのでしょうか。(笑)
手に取ってみてもすぐ本物だとわかりますね。
こちらは2017年製のため、ロゴが新しくなっています。
今回はタンカラーを購入いたしました。

EXPS3-2ホロサイトは輝度調節やナイトビジョンのボタンは側面についています。
これは非常に便利で、マグニファイアなどの倍率コンバーターを後ろに取り付けても操作の邪魔になりません。
マグニファイアを後ろに載せることも踏まえて設計されているため、Eotech製 マグニファイアは高さがぴったりですので買ってポン付けできます。
写真から伝わるでしょうか。この透明感。
あれ?レンズついてる?ってくらいの透明度です。
ドットサイトのように光源をハーフミラーで反射させる構造ではないため、実物ホロサイトのレンズはかなり低反射なので逆光でもなんら影響されません。
また、オープンドットサイトに近い構造なので視野が広く、チューブ型よりも素早く習いやすいデザイン、構造をしています。
裏側はこのようになっています。
本物の証明であるQRコードやシリアル番号などが確認できます。
此方はQDレバーで固定することができワンタッチで簡単に外すことができ、逆にワンタッチで取り付けることができます。
4.実際に覗いてみた
さあ、みなさん実物ホロサイトの世界を見てみましょう。
本当に裸眼と差のない透明なレンズにきれいに浮かぶホログラム投影のレティクル。
この感動は実際に覗いてみないと感じることはできません。
写真ですでにほしい!と思ったそこのアナタ。写真で感動したならば実際に届いて除いただけでご飯が食べれます。
そんな方こそ、購入すべき方です!!(笑)
ホログラム投影を写真で感じていただきやすいような写真を撮ってみました。
この光り方こそが実物ホロサイトです。
狙った先にはクリスベクターが見えますよね。
これまた非常にくっきり見えて、色鮮やかな景色を映し出してくれます。

5.実物にしかない凄いポイント①レンズが割れてもドットは消えない
戦場で常に綺麗でホコリのない環境なんてことはあり得ません。
被弾して割れたり、雪が付着して見えなくなったり、泥が子べりついたりしても何の問題もなく使用することができます。
ドットサイトの場合は割れてしまうと正常にドットを投影することができず使用不能になります。
しかし、ホロサイトはホログラム投影をしているのでレンズが割れてもホロサイトのレティクルは表示されます。
ですから割れていない部分で狙ってもちゃんと当たりますし、ドットが崩れたり消えたりすることはありません。
6.実物にしかない凄いポイント②どの角度から狙っても当たる
そのため実銃においてはどの角度からのぞいても確実に当たるというのは誤った表記に当たるかもしれませんので、30〜50mを有効射程とする日本のエアソフトガンに限っては、という前置きをした上で解説しております。

例えばレンズが汚れてほとんどレンズが見えなくても・・・
この見える範囲で、こういう風に狙っても、このレティクルの中心に当たるのです。
どの角度からのぞいても「レティクルの中心に必ず当たる」というのがホロサイトにしかない最強の利点です。


7.ゼロイン調整幅に関して
この点についてはもはや語る必要すらないのかもしれません。(笑)
実際の戦場で信頼され使用されているという点でゼロイン調整幅は光学機器史上最大です。
要するにゼロインができない、幅が足りない、ということは間違いなくありません。
実際に調整ねじを回してみましたが非常に滑らかで細かい調整がしやすく、その上非常に幅広い調整幅でした。
8.実物ホロサイトのデメリット
レーザーホログラムという構造上、乱視の人が使用した場合、レティクルが滲んでしまう欠点があります。
ただし、ブースター(マグニファイア)やナイトビジョン等を介して見た場合、滲みは軽減されるため、等倍で用いない場合は欠点となりにくいです。
(しかし、通常のドットサイトの場合も視力や乱視の程度によってはドットが複数に見えたり、ドット形状が歪んで見えるなどはあるため、好みのや個人差の問題になってきます。)
9.総合評価
・ドットの輝度200点
・ゼロイン調整幅100点
・レンズの透明度100点
・外装100点【軍隊使用例が多い】
・コスパ150点
これほどまでに最大輝度が明るい光学機器を覗いたのは初めてです。
そして、これほどまでにきれいなレンズは初めてです。
T-1などの実物光学機器もかなりおすすめできます・・・。
T-1なども性能に雲泥の差はありますが、投影方式はレプリカと同じです。
しかし!!ホロサイトは違います。
ホログラフィック投影は「実物のホロサイトしかない」のです。
レプリカホロサイトもドットサイトと同じ構造ですし、そのほかの安価なレプリカ光学機器もドットサイトです。
実物を手にした人にしか感じることのできない、「ホログラムの見え方」があります。
お値段は確かにお高いですが、それ以上の満足感と使用感を得ることができますので、是非お勧めできる光学機器です!!