HOLOSUN(ホロサン)で人気のドットサイトといえば、やはり「HS403A」が不動の人気を誇ります。
理由は単純で①安価である②高品質であるこの二つに尽きます。
ホロサンという実銃対応の高品質光学機器ながら、様々な機能をそぎ落とし、必要最低限の性能はしっかりと残したホロサンのエントリーモデルが「HS403A」なのです。
しかし、この「HS403A」には欠点が・・・それが、電池交換が非常に面倒であること。
今回ご紹介するのは有名なHS403Aのバッテリー位置を改善し、性能は同等ながら簡単に電池が交換できるようになった「HS403B」こちらをご紹介します!
20,000円くらいでホロサンがほしい・・。よし「HS403A」を買うかと思っているそこのあなた!
買う前にこちらの記事を読んでからどちらを選ぶかを決められてはいかがでしょうか・・・??

もくじ
1.カタログスペック
2.外観・付属品について
3.HOLOSUN HS403Bのレティクルとレンズについて
4.ほかのHOLOSUN製品と機能・性能の比較
5.HOLOSUN HS403Bの総評
1.カタログスペック
・光量自動調整:×
・動作センサー:○
・本体重量:122g
・レンズサイズ:20mm
・素材:6000系アルミ合金
・防水:IP67
・耐振動:1,000G
・バッテリー寿命:50,000時間
・明るさ調整:12段階

2.外観・付属品について
内容物は「説明書・ドットサイト本体・クリーニングクロス・ローマウント・トルクスレンチ・電池入れケース(予備)」です。
ドットサイト本体はレンズドットサイト本カバーが付いた状態で箱に入っております。
毎回のように述べていますが、ホロサンの光学機器の箱は非常に高級感があり、箱からして高い満足感を得ることができます。
外側にパッケージの紙があり、外すとハードケースに入っています。

こちらのドットサイトのレンズ径は23~24mmと小型でT1ドットサイトと形状も大きさも同じです。
ホロサンが製造・販売しているドットサイトはT1タイプが非常に多いですね。
説明書はすべて英語なのですが、日本語の説明書もネットで閲覧することができるようです。

対物レンズ側はこのようになっております。
毎度のことですが、対物レンズは斜めについていますが不良品ではありませんのであしからず。
*これほどまでに何度も何度もお伝えする理由は、必ず不具合の返品として「レンズが斜めになっている」という理由での返品があるからです・・。(笑)
対物レンズ側は非常にきれいなルビーコートレンズです。
上部には輝度調整ボタンがついており、プラスマイナスを同時押しをすることで電源を切ることができます。
こちら側はホロサンの刻印・シリアル番号が刻印されています。
これに関してはHS503CやHS403Aなどのドットサイトと同様の仕様となります。
ゼロイン調整は上部・右側の丸いフタを回して外すことで行うことができます。
フタにマイナス型の突起が付いており、フタを使ってゼロイン調整ができるので工具が不要です。
また、フタの内側には矢印があり、調整する際にとても便利ですね。

電池交換するとき、HS403(A)だととても面倒・・・
HS403Aで電池交換をする際の手順は・・・
トルクスレンチでねじを4本外します。
まずこうして・・・(サバゲーフィールドなどですると小さいネジがなくなってしまいがち)

4本のねじを外し終えると、次にCR2032電池を格納しているゴムのフタが露出します。
やっとたどり着いたぞ!!しかし・・・
ゴムのフタをすっと上にあげると、今度は電池が接触する部分が出てきます。
これまでに故障品で返送されてきたホロサン製品の中に、こちらのフィルムのような電池接触部に切れ目が入ってしまい点灯しなくなったといった故障も確認しております。
ゴムのカバーを開き、そこからさらに接触するフィルム部を開き・・・
ようやくたどり着きました。
ここで電池を取り変えることができます。
これについては非常に面倒であり、異物が入ったり接触部の破損といったリスクがあるのはマイナスポイントでした。

しかし!HS403(B)は電池交換がとても楽
しかし!「HS403B」はというと・・
高い防水性を発揮するために取り付けられている電池ボックスの2本のトルクスレンチを外すと、あとは引き出すだけ。
防水性などをあまり気にしないのであれば2本のトルクスレンチは外しておいてもかまわないです。
ネジを締めなくてもタイトに作られているので電池を取り付けて、ググっと押し込むので振ったりしても電池ケースが動く可能性は皆無です。

3.HOLOSUN HS403Bのレティクルとレンズについて
実際に覗いてみました結果としては、文句なしで非常にきれいでした。
レンズの透明度はさすがといった感じでこちらに関しても文句のつけようがありません。
ドットは2MOAなので精密射撃向きではあるのですが、逆にドットが小さいので視認するのが大きいドットのものより時間がかかることがあります。
そのため、人にもよるとは思いますが、とっさのサイティングには不向きです。
私は個人的に等倍のドットサイトはサークルドットが好きなので、わたくしとしては少し機能が物足りない気がします。

レンズの透明度を簡易的に図るために黄色の対象物を用意してみました。
透明度が非常に高いので黄色の色がレンズを通していない右側の視界の透明度と同等です。
クリアさをこのムーミンを使って検証していきましょう。
英語の小さな文字の見え方・白赤などの色の透明度・右側との比較をしてみましたが非常にきれいです。
20,000円という手が出しやすい価格帯で、電池の交換もしやすく、有名ブランドで保証もついている。
こういった点でもお勧めするに値する性能を有していると判断できます。
4.ほかのHOLOSUN製品と機能・性能の比較
HS403B の性能はこんな感じ
① 2MOAドット
② 65MOAサークル
③ 2MOAドット+65MOAサークル・太陽電池:×
・光量自動調整:×
・動作センサー:○
HS403BについていないHOLOSUNの機能
・サークルドットがない
・自動調光機能がない
・キルフラッシュがない
・レンズガードがない
・太陽電池がない
・QDマウントがない
5.HOLOSUN HS403Bの総評
今回簡単にレビューして、こちらをお勧めできるかは「HS403BについていないHOLOSUNの機能」を見て不満に感じるの否かで大きく分かれるところだと思います。
必要最低限の性能のみ残して、しかし電池は交換しやすくなったのがこのモデルです。
電池交換の部分すら必要ではないと思う場合は「HS403A」をお勧めいたします。
ホロサンはT1型のドットサイトが大量にありますが、どれを選ぶかは「どこまでの付加価値・性能を求めるか」によって選ぶことで満足が行くかと思いますので、興味を持ったらすぐ注文ではなく、自分の予算とほしい性能をまずリストアップして、その中でどれを選択するかを取捨選択していくととても楽しく、納得のいく光学機器選びができると思います!
今後もホロサンのドットサイトすべてのモデルをレビューしていく予定ですのでもしよろしければ購入する前の参考の一つとして役立てていただければ幸いです。
次回はさらなるHS403の中でも派生モデル「HS403C」をレビューしますのでお楽しみに!!