現在ドットサイトの中でも視野が広く、軽量な「オープンドットサイト」が安価で人気ですよね。
しかしこの世の中には「オープンドットサイト」と検索すると星の数ほどあります。
オープンドットサイトを選ぶ方の理由としては・・
・安いから!
・外見がかっこいいから!
・視野が広いから!
など、様々ですよね。
その中でもほかのチューブ式ドットサイトと違うところが「視野が非常に広い」ということです。
しかし、デメリットとしては発光部が露出しているので安価なものですと、炎天下の屋外で使用するのが難しいものが多いです。
そんな、オープンドットサイトにもかかわらず、
「屋外でも炎天下の屋外でもギラギラ」
「裸眼のような透明度」
「自動調光機能つき」
という3拍子揃ったホロサンのオープンドットサイトをレビューします!!
もくじ
1. カタログスペックについて
2.外箱・付属品など
3.本体の外観について
4.レンズの透明度について
5.ゼロイン調整幅について
6.使いやすさについて
7.輝度について
8.個人的に感じたデメリット・・
9.総合評価
1. カタログスペック

HOLOSUN初のリフレックス」視野が格段に広がります。
「3種類のレティクル」ドット/サークル/ドット+サークル
「低バッテリー警告」電池切れを予測。
「チタン製のフード」軽くて硬いチタンを最大限活用。
・予備トレイ式ボタン収納部×1
・電池取出し兼ゼロイン調整用工具
・レイル取付け用レンチ×1
・クリーニングクロス×1
・説明書(英語)
※日本語の説明書はこちらからDLできます。
1.外箱・付属品など
外箱から見ていきましょう。
ホロサン製品にすべてに共通しますがしっかりしたハードケースに入っています。
付属品は「HS510C」「本体」「説明書」「外箱(プラスチック)」になります。
これまた高級ドットサイトのワクワク感がありますね。
iPhoneってありますよね?
あの箱って、開けるときすーっとゆっくり開けるような箱になっていますよね。
ゆっくり開くことで、人が感動するように作られているそうなんです。
*ソフトバンク店員さんから聞いた話
それと同じように、外箱と外側の紙はぴったりとはめられており、ゆっくり引っ張って引き出すような形で外箱からして満足感があります。

2.本体の外観について
右側はこのようになっております。
暗めの金色で「HOLOSUN」の刻印があります。
外観の質感はマットブラック仕様で、この点でも非常に満足感を得ることができます。
刻印の下の長方形の部分は電池入れになっており、トルクスレンチ2本を取り外すことで電池ボックスを開けることができます。
20mmレールにはQDレバーで取り付けでき、非常簡単に、ワンタッチで取り外しすることができます。
こちらには同じようにHOLOSUNの刻印があります。
こちら側には電池のプラスマイナス、下部にはシリアルナンバー等の刻印があります。

上から見るとこのようになっています。
ソーラーパネルが付いており、電池との併用が可能です。
また、自動調光機能もついております。
3.レンズの透明度について
レンズを実際に覗いてみましたが非常にクリアです。
視界が透明すぎるくらい透明なうえに、リフレックスタイプ・オープンドットサイトなので非常に視野が広く、狙いやすい設計になっています。
サークルドットも非常に鮮明にくっきり見えるので安心かつ使いやすいです。
実物ホロサイトのサークルドットは視力に大きく依存し、乱視や視力の程度によっては、きれいにサークルが見えず慣れない方も多いのですが、こちらは機構自体はドットサイトなので乱視などの視力に左右されにくく、非常にきれいなサークルドットを表示してくれます。


4.ゼロイン調整幅について
ゼロイン調整幅については心配する必要は全くありません。
非常に滑らかに、かつ幅広く動きます。
ただ一点注意が必要なのは、ゼロイン調整用の部分が小さめなので、それに対応したもの(小さめのマイナスドライバー)を用意しましょう。
合わないサイズでの無理やりなゼロインは調整部の削れや摩耗が心配です。。(笑)
5.使いやすさについて
オープンドットサイト・チューブ型ドットサイト、双方にメリット・デメリットがあり、使用目的で選ぶということが重要なのです。
オープン型のドットサイトは比較的軽量で、視野が広いのでシューティング競技などでもよく使用され、実際に戦場で使用するものとしてはAimpointなどのチューブ型が広く使用されているようです。
オープン型は発光部が露出している事もあり耐久性の面で少し劣るように感じますし防水性はあまり高くないのに対し、チューブ型は少々のホコリや水分も防げるものが多く、壊れる部分が露出していないので耐久性は高いものが作りやすいです。
サバゲーなどで使う分にはオープン型の方が視野が広く、優れていると感じます。
フチが少なく、非常に見やすくサイティングしやすいです。
HS510Cは3種類のレティクルに切り替え可能で、精密に射撃したい場合、サークルドットがほしい場合と自分の気分や使用用途に応じて切り替えが簡単にできます。

6.輝度について
オープンドットサイトで発光部が露出していて、屋外の明るさに左右されそうに見えますがこちらのHS510Cは全く影響を受けません。
蛍光灯に直接向けてもハッキリドットを視認することができます。
また中心のドットが1moaなので精密射撃も可能です。
マイナスボタンを長押しすることでドットタイプ・サークルドットのみ・サークルドット&シングルドットという三種類に切り替えができますので、様々な用途において使用することができます。
7.個人的に感じたデメリット・・
対応するレンズガードがほぼない
純正品などでレンズを保護するポリカーボネート等がないため、サバゲーで使う際には非常に悩ましいところです。
ヤフーオークションなどで「HS510C用 ポリカ製 レンズガード」が出回っておりますが、非常に高額で売られております。(4500円程度)
また、こちらは純正の製品ではなく、海外で作られたものですので安心感があまりありません。
実際にヤフーオークションに売られているものを二つ購入しましたがどれも形状上かなりタイトな部分があり、ぐっと押すと固定部が簡単にバキッと割れてしまいました・・・。
出品者の方に連絡すると海外からpaypalなどで購入しヤフオクで販売しているとのことで、非常に形状不良や初期傷が多いものなど不良個体が多く、輸入する側としても利益がほとんどない、というお話しをいただきました。
実際にもう一つ送っていただいたのですが一個目と同様にドットサイト本体と固定する部分がきつく、ぽろっととれてしまう事態に・・・。
その後片方が割れたレンズガードで使用していましたが、せっかく高級な光学機器を購入したのに、あまり品質の良くないレンズガードを前に装着してしまうと、レンズの透明度や反射をしてしまい、台無しになってしまうので、これは注意が必要です・・・。
*個体によっては透明度の高い綺麗なレンズガードで、連結部も破損せずしっかり固定できた例も多くありますので、この製品すべてを否定するわけではございません。
自動調光が案外そんなに実用性ないような・・
自動調光モードがどの環境下においても全体的に少し暗い・・??
自動調光モードを使用してみたのですが全体的に少し暗めな気がします。
ソーラーパネルにしっかり光を当てればググっと輝度が上がるのですが、いろいろな方向に向けてみても調整してくれているのは感じますが、少し暗いです。
これに関しては私の感覚もありますので、ほかの方からすれば「これで十分!」と思われるかもしれませんのであくまでも「?」という疑問形式にしておきます・・。
参考までに、明るいところから明るい方向へ自動調光モードで見た場合のレティクルを写真でお見せしておきます。
*少なくともインドアの明るさには対応しているとは言い難い

暗いところから明るいところを狙うのが困難
*自動調光モード使用時のみ
自動調光は基本的にはドットサイト本体に光が当たることで明るさを検知し、輝度を自動的に変化させるというものですので、屋内や暗いところから、明るい方向へ狙う場合はレティクルが薄すぎて使用することが困難です。
また、その都度自動調光モードを解除すればいいだけなのですが、プラスボタンを4秒程度長押しし続けることで解除されますのでゲーム中に切り替えるのは少し面倒に感じてしまいます。そのため、私はこの製品の場合は自動調光モードは使用せず、手動切り替えのみを使用しておりました。
発光部が露出しているので、ほこりやごみなどの影響を比較的受けやすい
サバゲー程度であればあまり気にならないかもしれませんが、チューブ型と異なり、発光部が露出しています。
そのため、雨や砂、そのほか異物がレンズと発光部の間にあるとレンズを投影できなくなります。
これは大したデメリットではないかもしれませんが一応述べておきます。
*これはホロサンの製品だからではなく、オープンドットサイトの構造上仕方がない
ちょっと高すぎる・・・(笑)
確かに性能は文句なしですし、視野も広く100点連発! なのですが (税込)¥39,800 はちょっと高すぎる。
なかなか手が出せないのではないでしょうか・・・。
購入して後悔することはないですし、買ってよかった!ときっと満足されるとは思うのですが、そうはいっても光学機器に4万円。
ドットサイトを買おうとしている方の選択肢に金額の面でまず入らない可能性が高く、もう少し安ければな・・・と個人的に感じました。
8.総合評価
・ドットの輝度 100点
・ゼロイン調整幅 90点
・レンズの透明度 95点
・外装 75点[好みによる]
・コスパ 70点
お勧め度 ★★★☆☆
*評価点数について
評価はあくまでも個人的感覚に基づきます。点数は実物のT1やホロサイトを覗いた際のクリアさを100点として、個人的感覚による点数化をしておりますので具体的な基準はございません。もう少しわかりやすく言えばレンズの透明度に関しては裸眼と変わらない程度の見え方であれば100点であり、そこから裸眼と比較してのレンズの暗さや透明度の悪さを考慮して減点しております。
どれも点数が高いというのは、実銃用であり、採用実績もあるホロサンの光学機器を複数連続してレビューしているためですので誇張ではありません。裸眼と同じと感じるものについては100点を付けます。光学機器メーカーから提供され、高評価をしているといった忖度は一切ない状態で個人的感覚に基づいて評価しております。
性能は文句なしですが、レンズガードの対策をしないといけないのが個人的にはかなりマイナスポイントです。
独自の形状のため、よく流通しているようなレンズガードではなかなか代用できず、汎用性の高い20mmレールでレンズ前方にポリカを設置するタイプのものか、非純正の専用の高価なものを買うしかありません。
個人的に20mmレールでドットサイト前方に固定するレンズガードは外観を非常に損なうのであまり好きではありません・・・
ただ、ホロサン製品ゆえに製品の安定感は絶大で、ホロサン製品は辛口に評価しようとしても毎回かなりの高評価をしてしまい、ホロサン製品に関しては100点近いものが多くなってどれも違いが・・
という風になってしまっています。
しかしそれは裏返しで「ホロサンの製品はどれも安定して非常に高水準」だということなのです。
点数が低すぎるものに関しては現在レビューしていませんのでどれも高評価になってしまいがちですが、忖度なく、しっかりと自分の感想をレビューしていきますのでご理解のほどお願いします・・・。