もくじ
1.そもそもサイトロンって何?
2.サイトロンのこだわりとは・・?
3.SD-30Xの外観について
4.SD-30Xのレンズについて
5.SD-30Xのドットについて
6.実際に実物光学機器と比較してみた
7.総合評価
1.そもそもサイトロンって何?
皆さんはサイトロンという光学機器メーカーをご存知でしょうか??
サイトロンは1994年にアメリカ合衆国フロリダ州のマイアミに射撃用ダットサイト、ハンティング用ライフルスコープの専門メーカーとして創設されました。
その後、本社をノースカロライナ州に移し、ライフルスコープ類だけではなく双眼鏡の生産・販売を開始しました。
ハンティングの世界では、険しい山岳地帯の過酷な環境に数週間滞在することも珍しくありません。
そのような環境に耐えられる高い耐久性と優れた光学性能を持ったサイトロン製品は、ハンティングの世界だけでなく、天文観測や野鳥観察、林業、電力会社などの産業関係など幅広い分野で高く評価され、現在ではアメリカだけでなく、EU諸国、オーストラリア、日本など世界中で愛用されています。
実際にもイラク戦争で派兵された兵士がナイトビジョンなど機能が付いた上位機種MD-33を使用している写真が見つかっています。
要するに実際の兵士も信頼して戦場で使用されている実績も少数ですがあるようです。
また、自衛隊も私物利用ということでサイトロンを載せているという実績もあります。
*現在は89式照準補助具などが使用されているようです。

*サイトロンの説明書から引用
2.サイトロンのこだわり〜自社設計、自社生産
現在、数多くの光学メーカーが世界中に存在しますが、自社で生産を行っている会社は極めて少なくなっています。多くの会社は下請け会社に生産を委託、もしくは設計から生産まで委託しているのが現状です。 そんな中、サイトロンは開発・設計からレンズ研磨、金属機械加工、プラスチック成型、組立などの生産、そして営業販売に至るまで自社内で一貫して行っている世界でも数少ない光学メーカーの一つです。
現在サイトロンは、USA(ノースカロライナ)、日本(新潟、埼玉)、フィリピン(セブ)に工場を持ち、サイトロンライフルスコープは日本、双眼鏡の多くは日本とフィリピンで熟練工たちによって手作りで生産されています。 サイトロン製品は自社設計、自社生産製品。一貫生産を行うことで、高い品質を維持することを可能にしています。また、顧客の声をダイレクトに開発部門、製造部門に伝え、新製品に素早く反映させることも可能なのです。
3.SD-30Xの外観について
●全長:120mm / チューブ径:30mm / 重量:130g(マウントリング含めて225g)
それではさっそく外観から見ていきましょう。
レンズの耐久性が向上し、「X」シリーズとなりました。
これによりポリカ等で保護する必要がなくなりました。
本当に安心して保護せずに使えるのか・・??と思う方もいらっしゃるようなのでこちらをご覧ください。
リニューアルに伴い、外箱も専用の新規の箱に代わっているようですね。
付属品は説明書・クリーニングクロス・マウントリング・バトラーキャップ・レンズフード・キルフラッシュです。
保証書は外箱に書き込む項目があり、外箱が保証書になるよう?ですね。
それでは実際にドットサイト本体の外観を見ていきましょう。
まずは裏側から、SD-30X・MADE IN JAPAN・シリアルナンバーが刻印されています。

ドットサイト本体上部はこのようになっています。
ゼロイン調整用のダイヤルと輝度調整のダイヤルがありますね。
あまり刻印などの主張はなく、全体的に小ぶりなイメージを受けました。
レンズフードを装着するとこんな感じです。
かなり細長く、ショートスコープに近い形状にも見えますね。
これをつけることによって付属品以外のL型マウントなども違和感なく装着することができそうですね。

ゼロイン調整のダイヤルは小さめのないマイナスねじで動かすことができます。
それぞれのダイヤルに右左などの文字が書き込まれているため、ゼロイン調整する際に反対側に回すことなく、一発でわかるようになっています。
別になくてもと思うかもしれませんがこれあると本当に便利ですよ。
電池ボックスはこのようになっております。
電池はCR2032電池を使用します。
電池ボックスは比較的開けやすく、手袋をつけた状態でも難なくフタの開閉をすることができます。
付属のキルフラッシュを取り付けた状態はこんな感じです。
安物のキルフラッシュではないので、ハニカム構造も均等で視界の邪魔になりません。
ねじ切りがされているので回して取り付けるような感じ。
付属のマウントリングがこちら。
正直言って完成度はあまり高くありません。
なので個人的には、30mmのマウントを別途購入することを強くお勧めします。
固定部分がすごく薄いです。
4.SD-30Xのレンズについて
対物レンズ側はこのようになっています。
とてもきれいなルビーコートが施されており、レンズの品質はかなりよさそうです。
さすがメイドインジャパンといったところでしょうか。
ドットは最大輝度にすると、ここまで明るく明るくなります。
炎天下でも文句なしの輝度です。
ホロサンと比較しても遜色なく、むしろ輝度のみで言うとこちらのドットサイトのほうが明るいかもしれません。
レンズの透明度もかなりすごいですね。
裸眼で見た場合と比較しても差をほとんど感じません。
5.SD-30Xのドットについて
鮮明さなども確認していきましょう。
非常にくっきりと見え、透明度も高いですね。
2万円を切る価格でこれはなかなかすごいですね・・!!
ドットの形も非常にきれいで、さすがサイトロンだなという感じです。
6.実際に実物光学機器と比較してみた
AIMPOINT COMP M5 と比較してみました。
(150,000円)
レンズの透明度は・・・ちょっと劣る。
実物 Aimpoint comp m5と比較してみましょう。
比べてみるとサイトロンのほうがほんの少し青みを感じます。
気になるレベルではありませんが、さすがに比較してみるとわずかにクリアさには差があるように感じます。
上の写真がサイトロン SD-30X
下の写真がAimpoint COMP M5

最大輝度は・・・ちょっと劣る。
もちろん、実物 Aimpoint comp m5と比較した場合であり、サイトロンであっても屋外炎天下で問題なく使用できます。
最大輝度は本当にまぶしいぐらいの輝度です。
ドットを素早く視認できないとドットサイトの意味が薄れてしまいますからね・・・。
比較しますと、確かに性能に差はありますがこれが2万円以下で実現できるのは素晴らしいなと感じます。

7.総合評価
メリット
・ポリカをつけなくても安心の高耐久
・炎天下でも使用可能な輝度
・非常に透明なレンズ
・ほんの少数ではあるが自衛隊が使用した例もある
・メイドインジャパン
デメリット
レンズ径が小さいのか、なぜかやはり視野が狭めなのが気になります。
あとは縦に長いので、それが視野が狭く感じる原因の一つではいかと感じます。
縦の長さで言うとT-1タイプの2倍ほどの長さです・・・!!
もちろん個人差によりますので一概には言えませんが、私個人的には気になるポイントです。

輝度:10 申し分ない。炎天下屋外でも余裕レベルのギラギラです。
調整幅:9 全く問題なし。どの銃でもゼロインできそうです。
透明度:9 かなりきれいです。裸眼とそん色ないといえる程度
視野:6 直径の長さ、レンズ径の小ささからくる視野の狭さは少し人によっては気になるかも。
コスパ:18000円程度でコスパにかなり優れていると感じる。
いかがでしたでしょうか??
サイトロン SD-30X ドットサイトは2万円を切る価格ながら、かなり高い性能を持っているということがわかりました。
視野が少し狭いのが個人的に気になりましたが、かなりおすすめできる商品です。

いかがでしたでしょうか??
2万円を切る価格、実際の兵士も使用した例がある、屋外でも心配無用の輝度、などなど、このドットサイトのおすすめポイントは多くあります。
実銃にも対応しているので、強いリコイルショックがある次世代電動ガンやガスブローバックなどでもドットが消える心配をせずに使用ができるのもいいですね。
Airsoft onlyと実銃用の最も大きく違うところは「耐久性」です。
東京マルイ M4A1 MWSや最近話題の東京マルイ 89式 ガスブローバックなどでは安価なドットサイトは点滅したりしてしまいます・・・。
それに比較して実銃用はガスブローバックの比ではないくらいの強いリコイルショックの実銃に載せても大丈夫なように作られているので、ストレスフリーで使用することができます。
しかし、実銃用は高い・・・。
でもサイトロンは2万円を切る価格で買えるわけですから、買う価値は大いにあると感じました。