これまでたくさんのVector Opticsのドットサイトをレビューしてきました。
Vector Opticsは良い物もあれば普通のもの、あまりお勧めできないものまでさまざまございました。
しかし、今回は違います・・・。
高性能すぎて驚いているのです。(笑)
実物TrijiconのRMRより透明だったんです。
しかも、価格は13000円ほど。
これはレビューするしかありません。
ということで今回はまだ発売して間もない大注目のマイクロドットサイト、「スピリット」をレビューしていきます。
もくじ
1.外箱・付属品などについて
2.Vector Optics スピリットの外観について
3.Vector Optics スピリットのレンズについて
4.Vector Optics スピリットのドットについて
5.実際に実物光学機器と比較してみた
6.総合評価&オススメ度
7.まとめ
1.外箱・付属品などについて
まずは外箱から見ていきましょう。
外箱はベクター定番のいい感じの箱に入っています。
小さな箱を開けてみると盛りだくさんの内容です。
満足保証書・英語説明書・クリーニングクロス・ゴム製のカバー・レンチ類・20mmレールマウントという内容物です。
ゴム製のラバーゴムだったり、マウントは専用品で、全体的に高級感があります。

・対物レンズ径:25mm
・アイリリーフ:無し
・光学コーティング:マルチコーティング
・視野:50 ‘@ 100ヤード
・全長:48mm(1.9インチ)
・マウントベース長:35mm(1.4インチ)
・幅:30mm(1.1インチ)
・重量:60g(2.1オンス)
・クリック値:1 MOA
・視差:無し
・レティクル:6段階
・ドットサイズ:3 MOA
・エレベーション調整: 60 MOA
・ウィンデージ調整: 60 MOA
・取り付け:ピカティニーレール取付可
・バッテリー:CR2032
・スイッチON/OFF&光度手動・自動調整
・耐衝撃性、耐水性および耐候性
12000円~13000円という価格帯とマイクロドットサイトの中では少し高い気もしますが、レビューしてみて考えが変わりました・・・(笑)
2.Vector Optics スピリットの外観について
対物レンズ側はこのようになっております。
レンズは25mmなのでマイクロドットサイト中でもかなり大きいのでサイティングしやすいです。
綺麗なルビーコートで、ノーベルアームズやホロサンにも負けず劣らずの綺麗なコーティングです。
ドットサイト本体の側面はこのようになっています。
こちらのドットサイトは金属製で質感が非常にいいです。
こちら側のトレイを引き出して簡単にワンタッチで電池を交換することができます。
20mmレールの固定ネジとレール取付部のねじはトルクスレンチ、
ゼロイン調整用のねじは六角レンチが必要になります。
ゼロイン調整について
それではゼロインをしていきましょう。
上下左右の調整ねじを回してみましたが・・・!!
結果的言いますと調整幅はあまり広くありませんでした。
普通の銃に取り付けた場合でしたら全く問題ない程度の広さでした。
しかし、FAMASなどかなり銃口とサイトの位置に差がある銃の場合は少し検討したほうがいいかもしれません。
3.Vector Optics スピリットのレンズについて
ルビーコーティングが施されています。
ただ透明度が高めで、ルビーコーティングは少し薄め。
他の安価マイクロドットサイトとは異なり、実物RMRにも負けない分厚めなレンズです。
質感も含めてですがかなりコストをかけて作っている感じがします。

そして、なんといっても今回のマイクロドットサイトのすごいところは「レンズの抜群の透明度」です。
youtubeのページを覗いてみると、細かい文字や色の彩度など、レンズを通さない部分と見比べてもあまり変化を感じないほど透明度が高いです。
これには本当に驚きでした。実物RMRドットサイトよりも鮮やかに、高い透明度で見えます。
本当にきれいなレンズだというのがわかるかと思います。
これはすごい・・・・。
また、対物レンズ径が25mmと少し大きめなのでサイティングもかなりしやすいです。
アサルトライフルにも似合いますし、何よりサブマシンガン系統にとてもよく似合います。

4.Vector Optics スピリットのドットについて
ドットについて詳しく見ていきましょう。
カタログスペック上ドットのサイズは3MOA
輝度は1~6段階まで調節が可能です。
輝度についてはかなり明るく、5~6段階目ですとアウトドアフィールドでも問題なく使用できる程度の明るさです。
こちらのドットサイト、なんと自動調光機能もついているのです。
非常に透明度が高いのがわかりますでしょうか??
本当にストレスフリーでサイティングができますのでこれは素晴らしいですね・・・。

自動調光の感知する場所はこちらの対物レンズ側の下の小さな丸い穴です。(*写真参照)
こちらで光を感知して自動で光を調整してくれます。
電源が入っている状態でプラスボタン長押しで電源オフ
電源が入っている状態でマイナスボタン長押しで自動調光モード
電源が入っている状態でプラス・マイナスボタンどちらかを押して電源オン
5.実際に実物光学機器と比較してみた
それでは「Aimpoint Comp M5」と比較していきましょう。
比較をしていく中で感じたことが多くありました。
輝度が少し違う
輝度に関しては実物RMRドットサイトに負けず劣らずなかなかいい勝負をしています。
ただしほかのAimpointなどのドットサイトと比較するとさすがに負けていますが、サバゲーで使用するレベルを考えると全然問題ないレベルだと感じました。
上がベクターオプティクス スピリット
下が実物Trijicon RMRドットサイトです。


それでは実物RMRドットサイトと比較していきましょう。
左が今回レビューしている「スピリット」
右が実物のRMRドットサイトです。
外観で大きな違いはありませんが、強いて言うならコーティングの厚さ・薄さでしょうか。
スピリットはルビーコーティングが薄めで透けて奥が見えるのに対し、実物RMRドットサイトはコーティングがそれ以上にしっかりしているので透けています。
次に外観を比較していきましょう。
手前が「スピリット」奥が「実物Trijicon RMR」です。
外観に関しても、かなりの価格差がありながらもなかなかいい勝負をしていると感じることができます。
耐久性の高いブラックマット仕上げの高品質アルミニウム合金で作られており、かなりいい質感です。
テカテカした黒いドットサイトとは異なりマットブラックの落ち着いた雰囲気が高級感を醸し出しています。

手前が「実物 Trijicon RMR」
奥が「ベクターオプティクス スピリット」です。
パット見てわかる通りRMRと比較しますと一回り大きいです。
RMRは裏面に電池を収納するのに対し、スピリットは本体側面の電池トレイを引き出してトレイに収納します。
RMRを模したドットサイトではなく独自のデザイン性なので一概に比較はできませんし、コンセプトが大きく異なりますね。
6.総合評価&オススメ度
レビューを今回してみて感じたことを箇条書きにして解説してまとめていきます。
オススメ度 ★★★★★ かなりおすすめ!!
レンズの透明度がすごい
今回こちらのドットサイトのレンズを見て本当に透明度が高く、品質が高いと感じました。
6000円~10000円のレプリカドットサイトと比較すると間違いなくこちらをお勧めできます。
これまで大量のレプリカ・ノーブランドのドットサイトを覗いてきましたがホントにレンズが青くて、ドットが薄いのです・・・。
しかし価格は高い・・。完全に外装カスタムと化してしまいます。
この商品はそれに比較して非常に透明度が高く輝度も屋外で全く問題ないレベルです。
レンズ径が大きく狙いやすい
RMRと比較してもほんの一回りレンズが大きいので覗きやすいです。
ほぼ変わらなくね?と思われるかもしれませんがこれが覗いてみると案外違います。

どの角度からのぞいても安定した輝度
レプリカドットサイトあるあるですがドットの位置によって同じ輝度にしていてもドットが薄くなったり中心にすると急にギラギラしたりとレンズの歪曲や品質によって起きる不具合がありません。
どの角度度のポイントから覗いてもしっかり輝度は下がったり上がったりすることもなく安心して使用できます。


ゼロイン調整幅があまり広くない(マイナスポイント)
カタログスペックでは調整幅は60MOAだそうです。
ブースターで覗きながら調整幅を確認していきましたがそれほど広くなかったのが唯一の欠点かなと感じました。
ただ使用に問題が起きるレベルではないのかな・・・と思います。
万が一ゼロイン幅が狭い!俺の銃で使えん!なんてことがあっても・・・
これがあるんですよねぇ・・・満足保証書。(笑)
性能に対して満足できなかった場合は無条件で返品ができる、のです。
これ、しれっとやってますけど凄いです。ほんと。
7.まとめ
個体差が少なくメーカーがはっきりしており、不具合があっても正規代理店で購入すれば保証してくれます。
さらに透明度も高いとなればこちらを必然的にお勧めせざるを得ません。
6000円~10000円の暗くてドットも薄い・・でも返品はできない良い個体を狙うギャンブルに出るか、
価格は13000円程度と少しお高めですが、保証があり、使ってみて気いらなければ返品もできて性能も結構いいドットサイト
あなたならどっちを選びますか・・・??
品質があまりよくないものは売らない。だからこそこの「満足保証書」という保証が付けられるのです。
これまで様々なマイクロドットサイトを覗いてきましたが1、2を争う完成だとお世辞抜きに感じました。
これはお勧めです!!